世界や人生や事物の根本原理を理性によって極めようとする学問。
・・・うんむぅ。 難しそう。
伊藤健太郎著「 男のための自分探し」 1万年堂出版
本文235ページ 定価(1200円+税) 2008年8月4日 初版発行
哲学者の著者が書いた「 男のための自分探し」。自分とはなにか?
と。そんな問いを考える本。自分探しを哲学する本なんだな。
ロングセラーになっている「なぜ生きる」の著者でもあった。
鈍い脳に哲学が理解できるか不安に思いつつ読みはじめた。
すると・・・命より女が欲しいというのが男の本能で。
男は遺伝子を次世代に伝えていくための生き物・・・。
頭の中はそれだけ!? まったくも〜と思わないでもないんだけど。
男の本音が分かるというか女にとっては必読の書にもなっている。
それにしても。本書は男の性の話でうまっているのだろうか・・・。
えへへ?となりそうだったけどそんなことはなかった。
快楽を感じるのは性行為だけじゃなくおいしい物を食べたり。
お金が儲かったり仕事で成功したりしたときも感じるもの。
人はそんな快楽を繰り返しもとめるようプログラムされているという。
だけど一時的な肉体の喜びでは満足できないと気づいたなら?
そう。そこから自分探しがはじまるのだった〜。た〜。
苦しみに耐えなければならない理由が分からないから苦しい。
本文中ではっとさせられた一文だった。確かにそうかも?
その意味が分かれば楽に生きられるかもしれないと。
わたしなどは単純なので食べるために生きると思っていたけれど。
年齢を重ねるうちに死ぬために生きるという方向へ変わってきている。
考えたら生殖活動は人をふくめた全ての生物に共通なわけで。
だからこそ子孫が残って今でも世界が成り立っているんだなあと。
自分探しをするにも目的が必要。そして目的の先には死がある・・・。
死を覚悟していかに生きるか??? そこに道がありそう。
著者の専門「科学哲学」で男の理性と本能を解き明かしていく本書。
シェイクスピアやドストエフスキーといった文学者。
ソクラテスやパスカルといった哲学者たちの言葉も登場する。
けれども「 男のための自分探し」は難解ではなく分かりやすい内容かと。
女性にとっては結婚相手を見極めるお助け本になる可能性あり。

